アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

脳のアンチエイジング

最近は人の名前やレストラン名、映画のタイトルなど、すぐに単語や名前が出てこないことがある。人の顔や映画の場面などは頭に浮かんでいるのに、”あれ、あのドラマ〇〇に出ていた女優さん、名前何だっけ?”といった会話となる(もちろん、ドラマ名すら出てこないことだってある)。。。同年代の女性達とは、”年のせいよね。”で片づけて笑っているが、我ながら、笑っていて良いのかと不安になる。

もちろん年齢を重ねると共に肉体のみならず、脳も徐々に老化の過程を辿っていくことになるのだろうが、高齢者と呼ばれる年齢に達している人の中にも、いつまでも若々しく、記憶力も話の内容もしっかりしている方だってたくさんいる。

 

さて私に、脳のアンチエイジングの為に今からできることは何なのか、まずは自宅本棚にある脳に関する本を何冊かパラパラと開いてみた。

・UC Berkeleyで行われたラットの実験では、刺激を多く与えられたラット程、脳の重量が多くなった、特に視覚野が’発達したという実験結果を紹介し、”刺激的な環境に育つほど、視覚野が発達するということは、刺激を多く受ければ”受けるほど、頭はよくなるといってもいいわけです。”そして、"自分の脳を知的に育てたければ、知的刺激をいっぱい自分に与えることです。” (立花隆著、『脳を鍛える』新潮社)

・”脳と体は、人間が快活に生きていく上での車の両輪のようなものだ。脳を若々しく保つためには、健康を維持しながら適度に体を動かすことが、基本中の基本でもある。”として、体を動かすことの、毎日の積み重ね=習慣化の大切さを説いている。その積み重ねで脳に変化が起こり、定着するそうである。また、”体の部位としては小さくとも、手指は脳を幅広く刺激する、いってみれば’ウルトラツール’なのである。’”と、手指を使うことの効果を説いている。そのほかにも、会話やおしゃれをすること、好きなことを楽しむことなどが脳のアンチエイジングには良いことが紹介されている(茂木健一郎&NHK「プロフェッショナル制作班」共著、『プロフェッショナルたちの脳活用法2ー育ての極意とアンチエイジング』NKH出版生活人新書)

・”年をとっても脳を使う生活をすれば、配線を自分で作り替えることができるということになります。さらにいつも使っている配線は数も増し、枝分かれも増え、さらに細胞そのものも増えるのです。この意味では脳は作り替えることができるのです。”と、年を取っても脳細胞を増やすことができることを説明し、更に、記憶を定着させる為の眠りの重要性や体を動かすことで記憶を司る海馬の細胞が増えることを紹介している。(高田明和著、『40歳をすぎてからの賢い脳のつくり方』講談社+α新書)

 

以上少し調べただけだけれど、脳のアンチエイジングには、知的刺激と身体を動かすこと、そして、睡眠も重要なよう。また、年を取っても脳細胞を増やすことが可能であるというのは、私には朗報である。習慣化するまでちょっとしたことを日々続けていくのが良さそうである(このブログを書くのもきっと良い脳への刺激となっていると思う)。