アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

バターコーヒー

私の朝はまず一杯のコーヒーで開始。この習慣はもうかれこれ30年程続いている。そして、一年程前からは、それが普通のコーヒーからバターコーヒーに変わった。バターとコーヒー、考えたこともなかった組み合わせ。それがある記事を読んだのがきっかけで、試しに飲んでみたところ、コクがあって本当に美味しいことが判明。以来、夫も私も朝のコーヒーは、欠かさずバターコーヒーなのである。

 

このバターコーヒーの提唱者は、アメリカ人の Dave Asprey。シリコンバレーの起業家だった人で、彼がいろいろなダイエットを試した挙句、最後に行きついたのが、チベットで飲んだヤクバター入りお茶だったそうで、疲れ果てた身体と頭を瞬時にして元気にしてくれたところからヒントを得て、このバターコーヒーを世の中に広めることにしたらしい。彼のコーヒーは"Bulletproof Coffee"として、アメリカで結構ブームになった模様。

"Bulletproof Coffee"としてはいろいろ細かく作り方が紹介されているけれど、私と夫が毎日飲むのは、普通に入れた2杯分のコーヒーにスプーン大匙1杯分の無塩バターを入れて、ブレンダーで10-15秒ブレンドするだけ(だから、本家Bulletproof Coffeeとは別物で、只のバターコーヒーである)。ブレンドするとバターが柔らかでたっぷりな泡となり、そのバターの泡とコーヒーのコクが合わさると、本当に格別の味となる。

脂分、特にバターは体に悪いというレッテルが張られてきたけれど、Dave Aspreyが言うように、確かに適度な脂分は体にも脳にも必要なものかもしれないと、一年間バターコーヒーを続けてみて思うのである。今のところ、夫婦共にかなり良い体調をキープできている(もちろんこれだけではなくて、他にもエクササイズ、食事など、他の要素も含めた上での健康)。

手軽でおいしいものは、いつの間にか、習慣となり、そして、無くてはならないもの、当たり前の存在となるということを実感。たかがコーヒー、されどコーヒー。