アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

アート・本・映画

ハウザー(チェリスト)による聴衆のいない”Alone Together"コンサート

私の好きな2人組チェリスト2Cellosの一人、HAUSER(ハウザー)が、彼の祖国クロアチアにある 屋外ステージ、”Pula Arena”から行った、聴衆のいないコンサート(約30分)が、今日配信された。ここアメリカ東海岸では午後1時からで、私も仕事を休憩し、その…

『騎士団長殺し』を読んでみた

私は、村上春樹の本が好きで、これまで結構彼の本を読んできたし、『騎士団長殺し』は今度日本を訪ねる時に買って読もうと楽しみにしていた。アメリカの地方に暮らす身としては、そう簡単には日本の本が手に入らないので、読みたい日本語の本があってもすぐ…

2 CELLOS: 型破りな二人のチェリスト♬🎻

数日前、2 CELLOSという男性チェリスト二人組のコンサートへ行ってきた。自宅から片道2時間程の場所だったので、息子は学校を早退し(課外学習の為と親は心の中で勝手に理由を付けて。。。)、駆けつけた。数か月前にYouTubeを見ていて、2CELLOSのことを初…

ボヘミアン・ラプソディー:映画と曲

随分と遅ればせながら映画「ボヘミアン・ラプソディー」を観た。2月24日のアカデミー賞授賞式をTVで観るまで、この映画の存在は知らなかった。ネットなどで記事を目にしていたかもしれないが、Queenというロックバンドに興味がなかったし、情報をスルーし…

飄々と日常を綴る詩人:石垣りんさん

私がブログを書き始めて約3か月半、これまで書いた文章の中で一番多くアクセスしていただいているのが、詩人の茨木のり子さんについて書いたこちらの文章である: carolina-blue.hatenablog.com 彼女の紡ぎ出す言葉の数々は、世代を超えて、時代を超えて、様…

ジョシュア・ベル:”ヴァイオリンの詩人”と呼ばれる人

ジョシュア・ベル(Joshua Bell)という名前は数年前にラジオを聴いていて初めて耳にした。その時は、現代のベスト・ヴァイオリニストの一人として名前が紹介されていて、余り気に留めることもなく、そのまま何となく彼の名前だけが、私の記憶の片隅にしまわれ…

夢-その3:建築家の夢(発想とその現実化について)

最近私が気になっている夢というものに関連して、今日は彫刻家の夫の作品を一つ紹介しようと思う。以前書いたブログ記事では、夢を通じて、メッセージを受取ったり、創作のヒントをもらったり、問題を解決したり、はたまた、明晰夢で自分の見る夢をコントロ…

音楽のオファリング@アメリカの教会

しばらく前にアメリカのキリスト教会の会員になった。”教会の会員になった”と聞くと、もしかしたら日本では、ちょっとカルト系組織のイメージになってしまうかもしれないが、アメリカではごくごく普通のことである。日曜の遅い午前ともなると、教会から出て…

屋久島:スピリチュアルな場所

昔話ばかりで恐縮だが、半世紀も生きているといろんなことを経験しているせいか、ついつい昔のことを語りたくなるもののようである。 屋久島は2度か3度訪れていて、最後に行ったのがもう十数年前のことである。最近同僚が屋久島を訪ねたというのを聞いて、私…

六本木歌舞伎:座頭市

去年の2月に日本へ里帰りした。丁度一年前のことである。随分長いことご無沙汰していた東京に住む叔父・叔母との再会も大きな目的の一つで、三人で銀座や六本木を回って、いろいろおしゃべりしたり、おいしいものを食べたりして、楽しい2日間はあっという…

お薦め本 by 時代の最先端で活躍する人々

さて、この目まぐるしく変化している時代に、どうやっていろんな知識を仕入れていけば良いのか、私にとっては大きな課題である。最近はいろいろな情報が溢れかえっていて、途方に暮れてしまいそうだ。 たまたま下記の記事が目に留まった: www.businessinsid…

潔い女性(ひと):詩人 茨木のり子さん

先日たまたまダウンロードして読んだカナダ人作家ルピ・クーアの詩集「ミルクとはちみつ」、とても好きになり、早速ブログでも紹介した(下記参照)。そして、その詩集から思い出したのが、茨木のりこさんの詩。私は詩にはとんと疎く、ほとんどその世界とは…

ミルクとはちみつ by ルピ・クーア

またやってしまった。Amazon.comで”プライム会員お試し1か月間の会費無料”に釣られて、クリスマスプレゼントの送料を浮かせよう、1か月経ったら解約すれば良いしと考え、昨年12月にお試し会員になった。そして、プレゼントを頼んだ後は、また何か注文す…

モネの Water Lilies:癒しの空間 @ 近代美術館(MOMA)in NY

25年以上も前の話なので、随分昔のことであるが、初めてNYへ行き、近代美術館(The Museum of Modern Art) へ足を踏み入れた。そこに並ぶ絵画や彫刻の圧倒的な存在感は、田舎者の私にはとても衝撃的だった(何だかよくわからないけど、魂が揺さぶられるよう…

映画 "An Inconvenient Sequel: Truth to Power"

最近DVDを借りてきて、元アメリカ副大統領のアル・ゴアによるドキュメンタリー映画 ”An Inconvenient Sequel: Truth to Power" を観た。2006年にリリースされた前作 "An Inconvenient Truth"の続編で、更に悪化する地球温暖化の実態と草の根レベルの活動や20…

週末読書に最適な本 "Last Train to Istanbul"

しばらく前になるが、Amazon.comが Kindle Unlimitedなる毎月の定額料金でKindle本を読み放題というプログラムを開始、お試し一ヶ月間無料サービスに釣られ、早速サインアップした。しかし、まだ一ヶ月あると呑気に構えていて、すっかり何も読まないまま忘れ…

映画 "The Shape of Water"

家族が旅行で出かけて不在の大晦日の午後、これ幸いと友人と映画を観に出かけました。12/22に封切となったばかりの"The Shape of Water"という、不思議な&美しい恋の物語。主人公は、Sally Hawkinsが演じるElisaという女性。彼女は言葉を発することができな…