アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

屋久島:スピリチュアルな場所

昔話ばかりで恐縮だが、半世紀も生きているといろんなことを経験しているせいか、ついつい昔のことを語りたくなるもののようである。

屋久島は2度か3度訪れていて、最後に行ったのがもう十数年前のことである。最近同僚が屋久島を訪ねたというのを聞いて、私が旅した時のことをあれこれ話したりしている内に、懐かしくなってきて、屋久島について書いてみることにした。

私が行った時は毎回夫と一緒だったので、共通の思い出があるが、いつ行っても本当に懐深く迎えてくれる感じがして、私にとっての屋久島は、”癒しの場所”である(後は、熱々の車エビフライ定食も忘れられない!)。そして、夫にとっての屋久島はと聞いてみたところ、"Spiritual Place"という言葉で表現していた。写真をたくさん撮ったのだが、十数年以上前に撮った写真は全てネガからプリントした写真である。今では信じがたいが、デジカメはまだ普及していなかった時代なのだ。

ということで、夫に屋久島をテーマに描いた絵のデジタル画像があるかと聞いたら、4枚もあるそうだ(私もちゃんとは覚えていなかった)。こちらである(all paintings are © by Charles Pilkey):

1.Voyage (Oil Painting): フェリーで鹿児島から屋久島へ渡った時の、島が段々と近づいてくる情景。空想と現実が混じっていて、海は人間の無意識の世界を表現している。小舟も心の中を表わしているらしい。

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2.Light in the Forest (Oil Painting): 私の大好きな白谷雲水峡である。深い森の中で渓流に向かって光が注ぐ場所があったようだ。

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3.Monkies and Trees (Oil Painting): 白谷雲水峡だけではなく、屋久島の他の場所にある樹々をも合わせて描いたそうだ。ヤクザルの姿も。f:id:carolina_blue:20180203083904j:plain

4.山 (YAMA) (Oil Painting): タイトルは”山”であるが、我々が山頂まで上ったモッチョム山である。朝暗い内から懐中電灯を片手に、他の登山者達に混じって頂上を目指した。山頂に達した時のやったーという達成感を覚えている。

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 2から4までの絵はすでに手元を離れていて、1のみ我が家のリビングに残っている。絵の画像が残っていて助かった。こうやって絵で旅の様子を振り返るのも、なかなか’良いものである。