アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

ハナミズキ

2018年1月1日、本日よりブログを開始します。アメリカ暮らし13年目となった日本人女性の視点から、アメリカでの日々の暮らし、お気に入りの物や場所、不思議に思うこと、感動したことなどについて、のほほんと綴って参ります。

第1回は、私の住むノースキャロライナ州の州花でもあるハナミズキについて。下の写真は、我が家の裏庭に(3年前の春に)咲いていたハナミズキ。毎年春になると、街のあちこちで、白やピンクの可憐な花が咲き出して、道すがら目を楽しませてくれます。

 

f:id:carolina_blue:20171231063440j:plain

そしてある日、東京に住む叔父から、かわいらしいハナミズキの英語名がなぜそのイメージにそぐわない”Dogwood"なのかとの質問が。尤もな日本からの疑問に早速インターネットで調べてみたところ、次の説明が:

・Wikipediaによると、1614年までには英語の"dogwood"という単語が登場し、ハナミズキを呼ぶ名前として定着していったとのこと(何故かという理由は不明?)。
・古典英語の"dagwood"から来ていて、硬い枝を用いて、弓矢の矢や、ナイフ(daggers)、肉を刺す串などの道具を作ったことから来ているとする説があるそうで、
いくつかのサイトを見ていると、名前の由来は、やはりこのdaggersを作る硬い枝を持った木というところから来ているのが有力なよう。
・日本のサイトでは、”ハナミズキの樹皮を使って犬のノミ取り をしたことから、花名に採用されたようです”というのもありました。

また、叔父からも、メールで下記の補足が届きました:

・”その後Googleを見ていたら古典英語のdagwoodはキリストの磔の際に十字架の木材として使われ、その事でハナミズキが深い悲しみにくれていたのをキリストは哀れに思い二度とハナミズキの木から十字架が作られないように約束し、その後、ハナミズキの木は曲がった細い木となり、はなびらの縁は釘の錆や血痕の赤色となり、花の中心はキリストが処刑の際に頭に被された茨の冠のようになって人々にキリストの惨劇を思い出させてくれるようになったと言われています。”

ハナミズキ(dogwood)にまつわる名前の由来や、伝説。可憐な花は今も昔も、人々の想像を刺激してくれる存在のよう。確かに花びらの縁はうっすらと赤茶色になっています。次の春にはキリストの茨の冠と血痕を良く観察してみなくては。