アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

コロナの影響:アメリカの公立学校での現状について(NC州)

私の住むアメリカ南東部にあるノースキャロライナ州で、コロナウイルスの広がりによる Stay-at-Home Ordrer 、いわゆる外出禁止令が施行となったのが3月26日、丁度今日で一か月である。しかも、当初の4月29日までの期限が延長となり、今のところ5月8日までとなっている。州内の学校については、当初5月15日までが休校となっていたのだが、昨日の州知事の発表で、年度末(6月初旬)まで、全ての公立学校(生徒数150万人)が休校と決まった(高校生の息子はガッツポーズしていた)。

州内の学校も3月中旬よりリモート学習に切替わり、息子(高校Junior)が通う学校もしかりで、在宅でオンラインでの授業や課題に取組むこととなっている(内10日間は、丁度春休みと重なった)。我々が居住する学校区の公立学校の高校生だと学校からCromebookも一人一台支給されており、ネットにつながる環境さえあれば、オンラインでの授業に参加できることになる。

しかし、州内の公立学校に関しては、リモート学習に切替わった時点で、学校ではその先の単元を教えることはできないとされ、つまり、すでに習ったところの復習のみを行うわけである。それに合わせて、学年末の試験等についてもカバーする範囲が、すでに学習したところとなるらしい(試験は5月にオンラインで実施)。従って、実際のオンラインでの授業や課題についても復習や試験対策が中心となり、成績にも全く響かない為、やる気を維持するのは至難の業のようである。

昨日の州知事の発表によると、公立学校の高校生は、最終学期の成績を休校になる前の時点での成績とするか、成績は無しとするか、本人が選ぶことができるとのこと。小学校では、最終学期の成績は無し、中学校では、pass(可)またはwithdrew from class(未履修)となるそうで、これについては、今後、親達から様々な意見が出されそうだ。

息子も次の最終学年(高校Senior)では、いよいよ大学受験、しかもアメリカでは、早いところでは、8月頃から大学への願書提出が始まる(志願の種類等により、8月から翌年の2月頃まで受験期間が続く)。受験を控えて、うかうかしていられない時期のはずだが、本人はいたってのんびり、かなり長い春休み(コロナ休み)を満喫中の様子である。

いくつかの大学からはすでに受験生用に文書が届いたりしていて、SATやACTなどのStandardized Testingについては、この数か月間、これらのテストがキャンセルになっている為、テストを受けられなくても不利になることはない、また、春学期の成績がついていなくても不利にはならない等、不安になっている受験生に向けて励ましのメッセージが書かれている。しかし、受験は受験、現在の物理的な状況についての多少の考慮はなされても、現実は甘くはないはずである。

年度が終わる6月初旬までの休校が決まったことは、現実となるとやはりショックである。現在の状況を考えると仕方がないなとも思う。しかし、次の学年が始まるのが8月下旬、これからの4か月間、彼がどうやって受験に備え、また、どうやって日々を過ごしていくのか、ここで親も子も真剣に考えなくてはいけないなと、改めて身につまされた学校休校に関する知事発表であった。

f:id:carolina_blue:20200426010245j:plain

今日のご近所ジョギング・ルート(すれ違ったのは人間一人&犬一匹)