アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

たくましく生きるアジアの女性 in アメリカ

友人がかわいらしいペンダントをしていたので、「かわいいね!」と褒めたところ、彼女の友人が、経営していたジュエリー・ショップを閉めたばかりで、手元にまだ残っているジュエリーを安価に譲ってくれるから一緒に見に行かないかと誘ってくれた。そこで先日、その元ジュエリーショップ経営者Yさんのお宅にお邪魔した。このYさんは、近い内に自宅も売って、子供たちの住む街のもっと小さい家に引っ越す予定だそうで、ジュエリーも含む彼女にはもう不要となってしまう家の中の物を早く手放してしまいたいとのこと。ダイニングテーブルいっぱいに陳列されているのは、銀のアクセサリーが中心で、卸値で譲ってくれるとの話。そこまでアクセサリー好きとは言えない私だが、見ている内に、”あれもいい、これもいい”と、ついつい自分用とプレゼント用にいくつも選んでしまっていた(写真):

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シルバーと石のアクセサリー:一番外側のネックレスは石ではなくクリスタル

お店で売られている同様のアクセサリーに較べて、かなり値段が安いこともあったが、Yさんの誠実そうな人柄に惹かれて、何だかついついいくつも買ってしまった(ちょっと買い過ぎ?)。人やお店から物を買う時は、どんな人から、どんな店から買うのかは、やはり大事なポイントなのだなあとつくづく思う。

Yさんを紹介してくれた友人から後日聞いたのだが、このYさん、台湾出身で数十年前にアメリカへ移住。旦那さんが早くに他界され、女手一人でビジネスと子育てを切り盛りしてきた方らしい。穏やかな見た目からは想像もつかないが、異国でのビジネスと子育ては、決して容易ではなかったろう。しかし、仕事に区切りをつけてのリタイアメント・ライフ、これからは子供たちのそばで、ゆっくり第二の人生を楽しむのだろう。

アメリカで暮らしていて時々出会う、アジア出身の移民一世の女性達。遠いアジアからやって来て、アメリカという異文化の地で暮らすことになった女性同士ということで、ついつい親近感を抱いてしまう。そして、余り苦労も知らずに育ってきて、アメリカに来てからも、のほほんと暮らす私には、たくましく生きる彼女たちの姿は、励みにもなり良い刺激にもなるのである。