アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

ビルトモア・ハウス:アメリカ富豪の作った大邸宅 in ノースキャロライナ

前回の記事で紹介したノースキャロライナ州にあるアッシュビル(Asheville)という街の一番の観光名所と言えば、ビルトモア・ハウスと呼ばれる大邸宅で、私も一度は訪ね
てみたいと思っていたが、ようやくその機会が訪れた。

www.exploreasheville.com

6年の歳月をかけて1895年に完成したビルトモア・ハウスは、現存するアメリカ最大の個人の邸宅で、現在は一般に公開されている(1930に一般公開開始、Vanderbiltファミリーは1956年まで居住)。

このビルトモア・ハウス、George W. Vanderbiltというニューヨークに住むお金持ちが、別荘として建てたそうだが、部屋数250を誇り、外観はまるでヨーロッパのお城の様である。ヨーロッパから集められた様々な芸術品が至る所に配置され、家具や調度品、それから、地下に設けられたボーリング場、ジム、スイミングプール等も当時のまま残されており、20世紀初頭にタイムスリップしたような感覚が味わえて、なかなか面白い。私のお気入りは、地下にあるキッチンやパントリー、洗濯ルームである。地下には、使用人達の生活した部屋や使用人用のダイニングルーム等もあり、当時ここで繰広げられたであろう日常の様子を想像すると楽しいのである。

この邸宅を含めたVanderbiltファミリーが管理する土地は、ビルトモア・エステートと呼ばれ、約8,000エーカー(32km2)の広大な土地には、現在、ワイナリーや庭園、3つのホテル、レストランやギフトショップなどがあり、年間100万人の観光客が訪れる一大アトラクション・スポットとなっている。丁度この季節は、クリスマスシーズンということで、至る所クリスマスのデコレーションが施されている。

今回の旅では駆け足で邸内を観て回っただけなので、またいつか、次回は周辺の庭園なども含めて、ゆっくりと訪れてみたいと思ったかなり素敵な場所である。

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ビルトモアハウス(正面左寄りビュー)

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ビルトモアハウスを模したジンジャーブレッドハウス(地階キッチン)

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George Vanderbiltの収集した蔵書約10,000冊を収めたライブラリー