アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

在宅勤務:じわじわ迫りくる働き方の変革?

最近周りで在宅勤務をしているという人の話を聞くことが何度かあった。フルタイム在宅勤務の人もいれば、週の内何日かは在宅、他の日は会社へ出勤という人もいる。少し前までは、IT系在宅勤務者の人について聞くことが多かったが、最近は、私の様に普通に事務系仕事をする人にもその傾向が増しているように思う。

かく言う私の職場でも昨年、バーチャルコンピューターが導入され、以前使っていたPCにはさよならし、今は小さな手のひらサイズのバーチャルマシーンがちょこんと机の上に載っている。後は、モニター2台にマウスとキーボードだ。このバーチャルマシーンへは、自宅のコンピューターからもアクセス可能で、実際に最近の大雪で会社へ出勤できなかった同僚の中には、この方式で自宅から仕事をした人もいたらしい。

自分とは余り関係がないと思っていた在宅勤務だけれど、何だか急に身近なものとなってきた。というわけで、この在宅勤務の現状についてネットでいろいろ検索してみたところ、こんな2つの記事に目が留まった:

www.vision-net.co.jp www.huffingtonpost.jp

 

在宅勤務、リモートワーク、テレワーク、複数の名前で呼ばれている、この”新しい働き方”は、やはり、ここアメリカでも、そして日本を含む他の国々でも、これから益々社会に浸透していくのだろうと思われる。

確かに通勤に取られる時間が無くなるというのはとても大きい(私の場合は、往復で1時間15分程)。しかし、私自身について言えば、長年続けてきた”職場に通って働く”ということそのものが無くなるというのには、やや違和感を覚える。朝決まった時間に起きて、身支度を整え、物理的に会社に向かうという習慣。その公私切り替えの時間と場が無くなってしまうと、自宅という普段は寛ぐ場所で、仕事への気持ちの切り替えがうまくできるだろうかと危惧する。また、同僚との軽い打ち合わせや、ちょっとしたおしゃべり等が簡単にはできなくなってしまうのも不便だし、味気ない。しかし、こんな風に旧来のやり方に固執してしまう私の様な考え方も、近い将来には、昔を知っているおばさんの、只の思い出話になってしまうのだろうか。

理想を言えば、例えば、週3日は自宅で、2日は職場で勤務というのが丁度良い。さて、これから世の中の働き方がどういう風になっていくのか、興味を持って見守っていくことにしよう。