春の珍客:嘆きバトのひな
私が住むアメリカ南東部にも春到来。近所の家々の庭や道沿いでは、淡いピンク色の桜の花が(今はピークを過ぎてしまったが)、しばらくの間目を楽しませてくれていたし、陽射しも含めて目に飛び込む景色はカラフルである。
そんな春の我が家の裏庭に珍客到来、2匹の嘆きバトのひなである。
ある日、芝刈り機の上に乗っている2匹を夫が見つけ、母鳥がいないので夫が代わりに餌をあげるようになり、芝刈り機のあった場所に木の箱を置いたら、そこが2匹のお気に入りの場所となったようである。
嘆きバトは、英語名"mourning dove"(”mourning”には悲嘆・哀悼等の意)で、鳴き声が悲しげな声に聞こえるところから、その名がつけられたそうである(まだ2匹の鳴き声は聞いていない)。北米に広く分布しており、私が住むこの辺りでも珍しくない鳥のようだ。下記に貼り付けたコトバンクの説明によると、”樹上に巣をつくり、2卵を生む”とあるので、母鳥が生んだ二つの卵は無事に孵って、みなしごとなってしまったのかもしれないが、現在スクスク成長中のようである。
この2匹のもう一つのお気に入りの場所ができたらしい。裏庭に置いてある夫の彫刻の上である。良く見ないと分りにくいのだが、彫刻の右から二番目の枝の上に2匹がとまっている(因みに彫刻のタイトルには、"Juniper" (セイヨウネズ)という樹の名前が付いている)。
芝刈り機や彫刻を根城にしながら、スクスク成長中の嘆きバトのひな達、その鳴き声を聴ける日を楽しみにしている私である。