アメリカのほほん手帖

アメリカ東海岸在住16年、暮らしの諸々について綴ります

ミルクとはちみつ by ルピ・クーア

またやってしまった。Amazon.comで”プライム会員お試し1か月間の会費無料”に釣られて、クリスマスプレゼントの送料を浮かせよう、1か月経ったら解約すれば良いしと考え、昨年12月にお試し会員になった。そして、プレゼントを頼んだ後は、また何か注文するかもしれないと、そのままにしてうっかり忘れてしまっていた。そして、2か月目がスタート。会費の$10が課金されていたので、それならとプライム会員特典を覗いてみた。期間中にプライム会員用に指定された本が無料で読めるというのがあり、その中からいろいろ検索していたら、こちらの"Milk and Honey"を見つけた。レビューそのものも本の説明文も読まずに、タイトルのかわいらしさとレビューの数と星の多さで選んで、キンドルにダウンロードした(無料となれば、慎重さに欠けてしまう私):

 

Milk and Honey by [Kaur, Rupi]

  http://a.co/enUuCl1

 かなりヘビーな内容で始まる詩集であるが、詩人、ルピ・カーの淡々とした言葉の紡ぎ方は重さを感じさせない。シンプルで短い文の中に、彼女の感受性と第三者的な視点が溶け合っているようだ。ぐいぐいと彼女の世界に引き込まれていって、どんどんぺージをめくってしまう。優しさと強さを兼ね備えた、何とも独特なスタイルを持った詩人である。詩集のイラストも彼女自身の手になるものらしい。

このルピ・カーとは一体どんな女性?とここで初めて、Amazonにあった本の解説文を読んでみる。5歳の時に母親から絵筆を渡され、自分の心を描き出すようにと言われたそうだ。その時から彼女のアーティストとしての歩みはスタート。そして、学生の時に初めての本"Milk and Honey"を自費出版(2014年)、それが最終的には30言語に翻訳され、250万冊の国際的に大ヒットのミリオンセラーとなったらしい。

 

そして、日本語版はこちら: karaimobooks.shop-pro.jp

 

アマゾンが運んでくれた私への新年の贈り物である。感謝しなければ☆